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グラン・プチ・ソヌリ・ミニッツリピーター No.1

1989年から1992年にかけて、デュフォー氏はソヌリのムーブメントを腕時計サイズに小型化するという難題に取り組み、史上初のグラン・プチ・ソヌリ・ミニッツリピーターの製作に成功しました。これがその1つめの作品、つまり今回のオークションでは、懐中時計のNo.1だけでなく、グラン・プチ・ソヌリ・ミニッツリピーターのNo.1も登場するということです。

 グラン・プチ・ソヌリ・ミニッツリピーターは、ケース側面にある2つのスライダーで、チャイム機構を操作。4時位置のスライダーで、グランドソヌリとプチソヌリの設定を切り替え、2時位置のスライダーでチャイム機構のオン・オフの切り替えを行います。また、ミニッツリピーターは、リューズにあるプッシャーで、いつでも手動で作動させることが可能です。

 グラン・プチ・ソヌリ・ミニッツリピーターは、デュフォー氏のキャリアのなかで8本しか作られていません。そのうち5本がホワイトエナメル文字盤を備え、3本はサファイア文字盤が採用されています。ケース素材は、ホワイトゴールド、イエローゴールド、ピンクゴールド、そしてプラチナが存在します。

 今月の上旬に、ピンクゴールドの個体がA Collected Manにおいて763万ドル(約8.3億円)で販売され注目を集めましたが、これを考えるとフィリップスの予想落札価格はかなり控えめに感じられますね。

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