文字盤に7つの小さな赤い文字をもつ「ペラゴス」の新作は、コレクターズウォッチになる可能性も。
04 チューダー ぺラゴス LHD 25610TNL
型番 25610TNL
機械 自動巻き
材質名 チタン
ブレス・ストラップ ブレス
タイプ メンズ
カラー ブラック
外装特徴 回転ベゼル
ケースサイズ 42.0mm
機能 デイト表示
ヘリウムガスエスケープバルブ
チューダーの話題作「ぺラゴスLHD」。
「LHD」とは「Left Hand Drive」の略で左利きのダイバーの為に作られました。
人気のサブマリーナー・通称イカ針モデルの復刻版ですが、オリジナルとは違い、ヘリウムガスエスケープバルブも装備して500mもの防水性能を誇ります。
ケース径を現代のトレンドに合わせて大型化しているのもポイント。
リューズガードもヴィンテージモデルの様にヒラメ型にデザインされており、雰囲気があります。
腕時計の世界では、簡単にコレクターズピースを見抜けることがある。たとえば、「今年発売されたGMTマスター IIの新作は、ロレックス初のデストロ(左利き用)です」といった具合に、何年か先のオークションの説明書きがいまから読めるからだ。また、ロレックス「デイトナ」の“反転6”や 「GMTマスター」の“ロングE”などのように、コレクターズウォッチになるには、細かいディテールが要因である場合が多い。
今週発表されたチューダー「ペラゴス」の新作は、文字盤に配された小さな赤いモデル名が特徴。コレクターズウォッチになることが予想されるのはもちろん、このスーパーコピー時計を見れば、チューダーが今年に入ってから大ヒット作を連発しているのも理解できる。
この新モデルは、すべてにおいて正しいアップデートが施されている。過去のモデルに比べてスリム化され、ベゼルもマットではなくサンレイサテン仕上げになり、少しリッチな印象に仕上がった。また、文字盤から日付表示がなくなった代わりに、モデル名が中央下部に魅力的なレッドカラーで入った。
なぜ、深紅の7文字が違いを生み出すのかは、 いま人気のコレクターズウォッチを見れば分かる。この文字盤の小さな赤いアクセントは、たとえて言うなら、ラップミュージックにポイントとして使われる“不思議なフルート音”のように希少価値が高い。ロレックス「シードゥエラー」の“シングル レッドシード”や、「デイトナ」の“ビッグレッド”、また、“赤サブマリーナー”のような、コレクター垂涎の "赤ペラゴス"の誕生を目撃しているようだ。
新作「ペラゴス」は、チューダーが今年、多くのファンを魅了していることを象徴するモデルでもある。この腕時計には、ウォッチ業界の常識とも言うべきファンサービス的な改良が施されている。コレクターたちは、ケース径を42mmから39mmにスリム化し、機能性はあるものの文字盤の美しさを損なうという声も少なくない、日付表示をデザインから取り除いた「ペラゴス」を渇望していた。ほかの大企業と違って、腕時計ブランドはコレクターの要望に敏感に反応する。新しいデザインを公募するブランドもあれば、熱狂的なファンを集めてコラボレーションモデルを手掛けるブランドもある。チューダーはそこまではしないが、ファンの声に耳を傾けていることは明らかなようだ。
昨年まで、チューダーといえば「ブラックベイ フィフティ-エイト」という1モデルしか知らない、という人が多かったかもしれない。しかし今年、同ブランドは一発屋ではないことを証明した。ブランドの代名詞ともいえるダイバーズウォッチに加え、GMT機能搭載の新しいモデルや高級クロノグラフも発表したのだ。数カ月前には、2020年にひっそりと製造中止になっていたフィールドウォッチの「レンジャー」を再リリースした。そのほかにも、チューダーの親会社であるロレックスが好んで使用しているスチールとゴールドを組み合わせた、高級感あるモデルを発表している。「ペラゴス」の新作リリースが証明するように、チューダーにはまだまだ愛すべきダイバーズウォッチを手掛ける余裕があるのだ。
ウォッチズ・オブ・スイス・グループの副社長、デヴィッド・ハーレーが、「チューダーは、私たちのグループでとくに好調です。前年比で大きく成長しています」と語っていることから、チューダーが今年、大成功を収めていることは収益面でも裏付けられている。